【マーケティング×AI活用】経営者が知るべき「釣り道具より釣り方」の発想~AI活用が広がる今、なぜ成果を出す企業と出せない企業に差が生まれるのか~【第2回】

目次

AIは優秀な「釣り道具」である

前章では、AI時代に「マーケティング×AI活用」が注目される背景についてお話ししました。

では、AIとは一体どのような存在なのでしょうか。

私は、AIを「釣り道具」のようなものだと考えています。

釣り竿やルアーが進化すれば、以前よりも魚を釣りやすくなります。しかし、どんなに優れた道具を持っていても、魚がいない場所で釣りをしていては成果は出ません。

同じように、AIも非常に優秀な道具ですが、それ自体が価値を生み出すわけではありません。

まずは、AIの得意なことを理解することが大切です。

AIは大量の情報処理と効率化を得意としている

生成AIの最大の強みは、大量の情報を短時間で整理し、効率よく処理できることです。

例えば、

  • 情報収集
  • アイデア出し
  • ブログ記事の下書き
  • プレゼン資料の作成
  • データ分析

など、これまで人間が多くの時間をかけていた仕事を短時間で行うことができます。

私自身も、講演会資料やブログ記事の作成にAIを活用しています。

以前であれば数日かかっていた作業が、今では数時間でできるようになりました。

これは大変素晴らしい進歩だと思います。

一方で、AIは過去の膨大なデータをもとに答えを導き出すことは得意ですが、「誰も考えたことのない新しい価値」を生み出すことは、まだ人間ほど得意ではありません。

ここに、人間とAIの大きな違いがあります。

AIによってマーケティング業務は大きく進化する

マーケティングの世界でも、AIの活用は急速に広がっています。

市場調査、顧客分析、広告制作、SNS運用など、多くの業務でAIが使われるようになりました。

しかし、私はサントリーで16年間ブランドマネージャーとして、天然水、C.C.レモン、胡麻麦茶など35ブランドを担当してきました。

その経験から感じるのは、マーケティングの本質は今も昔も変わらないということです。

それは、

「顧客の心を理解し、価値を提供すること」

です。

どれだけ技術が進歩しても、顧客が本当に求めているものは何か。

なぜその商品を選ぶのか。

どんな感情が人を動かすのか。

こうした部分は、人間が向き合い続けなければならないテーマです。

AIはそのための強力なサポーターになってくれます。

AIを使いこなすことは経営者にとって必須の時代になった

だからといって、「AIは人間の代わりにはならないから使わなくてもよい」という話ではありません。

むしろ逆です。

これからの経営者には、AIを積極的に活用する姿勢が求められます。

なぜなら、釣り道具を持たずに魚を釣ることが難しいように、AIを使わずに競争していくことは、ますます難しくなるからです。

重要なのは、

「AIに使われる」のではなく、

「AIを使いこなす」

ことです。

そして、そのためには道具そのものよりも、「どの魚を狙うのか」「どこで釣るのか」という釣り方の発想が必要になります。

実は、同じAIを使っていても、成果を出す人とそうでない人がいるのは、この「釣り方」の違いにあります。

では、本当に重要な「釣り方」とは何なのでしょうか。

次の章では、AI時代だからこそますます価値が高まる、人間ならではの力について考えてみたいと思います。

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この記事を書いた人

サントリーで42年間、C.C .レモン・サントリー天然水など
35ブランドのマーケティングを担当。
現在はインプレスビジョン株式会社代表として、
感情キャッチ型マーケティング~独自のインサイト調査・アート思考~で
次世代経営者の事業成長を支援しています。

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